今回は、Photoshopのスマートオブジェクトに関する解説です。

Photoshopでデザインを行う際、とても便利なスマートオブジェクトを使い作業を効率化、素材の劣化を防ぎましょう。

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ラスターデータとは?

通常、Photoshopはラスターデータと呼ばれるオブジェクトで構成されます。

このラスターデータというものはいわゆるビットマップデータと呼ばれるもので、四角いドットの集合で作られたものです。

そのため、ラスターデータは一度縮小してしまうと、その縮小した時のドットに変換されてしまうため、再度拡大した時に画質が劣化してしまいます。

実際の例を見てください。

w1920px*h1173pxの画像を用意しました。

w1920 h1173

このデータをPhotoshopで読み込みます。

Photoshopで読み込んだ画像

このPSDファイルの解像度をw300px*h183pxにします。

画像解像度を変える

解像度を変えるとこのように画像が劣化します。

w300px*h183px

このPSDデータの解像度を元に戻してみましょう。すると以下の画像のようになります。

w1920px*h1173px

実際に比べてみてください。

 

書き出した画像と元の画像を比較してみるとこのようになります。

 

上の画像は、共に同じ解像度の画像ですが、かなり画像が劣化してしまっているのがお分かりいただけると思います。

ラスターデータは、PSDファイル内で修正や拡大縮小を繰り返すうちに画質の劣化を起こしてしまうという特性があります。

スマートオブジェクトとは?

スマートオブジェクトは、一度PSDに読み込んだデータをスマートオブジェクトに変換する事で、「ラスター画像」イラストレーターからコピーしてきた「ベクター画像」を『元のデータの特性とコンテンツを保持したデータに変換』できるため、非破壊編集(画質が劣化しない編集)をする事ができます。

ラスター画像をスマートオブジェクトに変換すると、先ほどと同様の処理をしても劣化しません。

スマートオブジェクトを拡縮しても画質は劣化しない

こちらが、スマートオブジェクトを縮小したのちに元のサイズに戻した画像の比較です。

 

この通り画質の劣化が生じません。

また、元の要素をそのまま保持する性能のあるスマートオブジェクトは、レイヤーサムネイルの部分をダブルクリックする事で、修正する事ができます。

Photoshopで作成したスマートオブジェクトはpsbデータとしてPhotoshopで開かれ、Illustratorで作成したスマートオブジェクトは、Illustratorで開かれます。

開いた先で修正を行い、「ファイル」→「保存」を行うと、PSDデータのスマートオブジェクトに修正が反映されます。

スマートオブジェクトでできる事

スマートオブジェクトでできることは以下の通りです。

スマートオブジェクトでできる事

・元のデータの画質を損なわずに変形ができる
・Illustratorのベクトルデータを処理できる
・元のデータを損なわずにフィルターを適用できる
・変形させたデータを修正する事で合成データをすぐに他のデータに差し替える事ができる
などなど

スマートオブジェクトに変換する方法

スマートオブジェクトに変換する方法は、レイヤーパネルのスマートオブジェクトに変換したいレイヤーを右クリックして「スマートオブジェクトに変換」をクリック。

スマートオブジェクトに変換

「Illustratorでオブジェクトをコピー(Ctrl+C)して、Photoshopでペースト(Ctrl+V)」→「ペースト形式:スマートオブジェクト にしてOKをクリック」

スマートオブジェクト

※「現在のライブラリに追加」にチェックを入れると「CCライブラリ」に登録され、後から簡単にベクターデータを使う事ができます。

これで簡単にスマートオブジェクトを利用できます。

スマートオブジェクトを利用してデザインを効率化、劣化の防止をしましょう。